Skip to content Skip to footer

困難の時にも、順風満帆の時にも

S
しかし、彼は妻に言った。「あなたは、どこかの愚かな女が言うようなことを言っている。私たちは幸いを神から受けるのだから、わざわいも受けるべきではないか。」ヨブはこのすべてのことにおいても、唇によって罪に陥ることはなかった。
ヨブ記 2:10

O
聖書の中のヨブ記。この物語に出てくるヨブという人物は、家族、健康、持ち物など、非常に多くの物を与えられた者だった。しかし同時に、なんと非常に多くの物を失った人物だっただろう。

そんなヨブがどこを通る時にも常に持っていた物、失わなかった物があった。それは誠実な心、神様を愛する心だった。たとえ他の人の目に、「神を呪って死になさい」と言いたくなるほどの悲劇の時、苦しみの時にも、ヨブはそれらの心を失わなかった。

神様はヨブについて、彼のように誠実で、直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者は地上に一人もいない、と言っている。

A
僕達の心のあり方は何によって決まるだろう?
僕達が通る状況は多かれ少なかれ、僕達の心に影響を与える。しかしヨブの姿を通してとても考えさせられる。

彼から考えさせられることは、困難の時のことだけではない。祝福の時も、である。

僕達は与えられれば誠実でいれるかというと、そうとは限らない。

持てば傲慢に
失えば不満に

僕達はそのような心を持ってしまうことがある者なのだ。

ヨブはどのような時にも、誠実な心、神様への愛の心を捨て去ることはなかった。これは困難や悲劇を乗り越えることが簡単だという話ではない。この地上では、痛み、苦しみ、悲しみは確かに存在し、それらはヨブの人生にも存在したものだ。

誰が家族を失い、貧困に悩まされ、病気を患い、なにも感じずにいられようか。

ヨブの通った道、イスラエルの人々、また日本にだって、僕たちが経験したこともない痛みや悲しみに苛まれている人々がたくさんいる。

彼らのことを考えると、簡単にこんなことは言えない。しかしそれでもなお、誠実な心、神様への愛の心を捨て去るかどうかは、僕達の持つ選択なのだ。

もしこれらを捨て去ることを選ぶなら、僕達には失うものが多くある。周りの人への無条件の愛。神様への信仰、信頼、感謝。多くのものが自分のうちから消えていくだろう。

また、それらなしには進むことができない道が多くある。

無条件の愛ゆえに、赦しと和解がある
信仰、信頼のゆえに、踏み出せる一歩がある
感謝ゆえに、気付ける祝福と喜びがある

僕に降りかかる苦難や困難はなんと小さいことだろう。それでもヨブに倣うものとなり、神様への誠実さと愛の心を選ぶ者、選び続ける者になっていきたい。

・理解できないことはいくつもあるが、いつも神様に目を留め、その御名を褒め称えよう。

・自分の知りうる限りの、神様のなされていることに目を留め、感謝し賛美しよう。

僕達には圧倒的な恵みにより、与えられているものがある。今日という1日、命は神様からの贈り物である。また僕達の見えないところ、理解を超える神様の御手の働きがある。壮大な宇宙があり、神様の御力がもたらし治める秩序、平和がある。

神様はいつもどんな時も良い方であり、忠実な方。
光であり、希望であり、愛の源、愛そのものである方。

僕の人生が順風満帆の時も、苦難や悲しみの中を通る時も、神様への誠実な心、神様への愛の心を失わないようにしたい。

P
愛する神様、あなたの素晴らしい、偉大な御名を賛美します。今日はヨブの姿から、誠実な心、あなたへの愛を選び続けることの大切さを学びました。それでも僕には弱さがあり、不平や不満、また傲慢さを持ってしまうことがあります。主よ赦してください。また世界には想像を絶するような痛み、悲しみ、苦しみがあります。主よ、あなたの哀れみ、助け、平和がありますように。人々があなたに希望を見出し、ヨブのように、あなたへの誠実な心、愛の心を選び続けることができますように。

無条件の愛ゆえに赦しと和解があるから
信仰、信頼のゆえに踏み出せる一歩があるから
感謝ゆえに気付ける祝福と喜びがあるから

愛するイエス様の御名によって祈ります。アーメン

Leave a comment