Topic:信仰、恐れ、死
Scripture(聖書)
35こう話しておられる時、ヤイロの家から使いの者が来て、娘は死んでしまったので、来ていただいても手遅れだと伝えました。
36しかしイエスは、ヤイロに言われました。「恐れてはいけません。ただわたしを信じなさい。」
(マルコ5:35-36 リビングバイブル)
Observation(観察)
会堂管理者ヤイロには12歳になる愛する娘がいた。
目に入れても痛くないほど愛しい娘。
ヤイロは娘の誕生、成長を喜びつつ見守ってきたことだろう。
しかし、その愛する娘が瀕死の状態に陥っている。
すがる思いでイエス様に助けを求めに来たのだ。
イエス様もヤイロの求めに応じて、娘のもとに向かった。
しかし、時すでに遅し・・・。間に合わなかったのだ。
誰もが悲しみと絶望に打ちのめされている状況の中で、イエス様が放った言葉は・・・
「恐れてはいけません。ただわたしを信じなさい。」
そして、ヤイロの娘は息を吹き返し、生き返るという奇跡がなされる。
Application(適用)
愛する娘を失う・・・。
僕も4人の娘がいるが、絶対に起きて欲しくないことである。
想像もしたくないことである。
父ヤイロの痛みは想像を絶するものがある。
私たちを不安にさせることがある。
私たちを悲しみの淵に追いやることがある。
なぜ?・・・やり場のない怒りや悲しみ、絶望を経験することがある。
しかし、主は語られる。
「恐れてはいけません。ただわたしを信じなさい。」
信仰のない者にとっては、何の意味も持たぬ戯言に聞こえるだろう。
しかし、これは全能の主が語られた言葉なのだ。
この世界を創造された方の言葉なのだ。
2000年前に娘を失い、悲痛のどん底にあるヤイロに向けて語られた言葉が、今朝心に強く迫ってくる。
「恐れてはいけません。ただわたしを信じなさい。」
ウクライナのことを思うと心が痛む。
昨日、湘南の空にヘリコプターが飛んでいる姿が見えた。
サーフィン中によく見かける何気ない光景である。
しかし、今のウクライナでは違う。
パタパタと飛んでくるヘリコプターの音を聞く度に、恐怖を感じるだろう。
ただただ遠く離れた日本から主のあわれみと平和を祈り求めている。
世界が不安と恐れを感じる中でも、主は語られる。
「恐れてはいけません。ただわたしを信じなさい。」
また春は旅立ちのシーズンである。
それは教会にとっては様々な変化を余儀なくされる。
私たちはそのような変化を前にすると不安になり、恐れてしまう傾向がある。
そんな私たちにも主は語られているのではないか。
「恐れてはいけません。ただわたしを信じなさい。」
①恐れなくて良い。
②ただイエス様を信じれば良い。
Prayer(祈り)
主よ。
2月最後の土曜日。春の訪れが近くなっていることを感じる穏やかな晴れた土曜の朝です。
遠く離れた東欧の空の痛みを覚えて、主のあわれみと平和を祈り求めます。
今朝、主がヤイロに語られた言葉が心に響いています。
「恐れてはいけません。ただわたしを信じなさい。」
シンプルにこの言葉を受け止めます。
恐れません。あなたを信じます。
不安、恐れ、悲しみ、痛みの中にある方々に主の言葉が届き、平安が与えられますように。
救い主イエス様の名前で祈ります。アーメン