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今日はいつかの戦いのための備え

S

ダビデは、その装束の上にサウルの剣を帯びて歩いてみた。
だが、彼はこれらのものに慣れていなかった。
ダビデはサウルに言った。
「こんなものを着たのでは、歩くこともできません。慣れていませんから。」
ダビデはそれらを脱ぎ去り、自分の杖を手に取ると、
川岸から滑らかな石を五つ選び、身に着けていた羊飼いの投石袋に入れ、
石投げ紐を手にして、あのペリシテ人に向かって行った。
サムエル記上 17:39-40

O

今日の聖書箇所は第一サムエルの17章。 この章には旧約聖書の中でも特に有名な物語が書かれている。
少年ダビデと巨人ゴリアテの戦いの話だ。
誰もが恐れた巨人ゴリアテ。しかし少年ダビデだけは違った。
「生ける神の軍に立ち向かったやつ!今まで自分が打ち倒してきた獣のようにしてくれよう!」
彼はそのように言うと、ゴリアテとの戦いに勇敢に立ち向かっていくのであった。

そんなダビデに王であったサウルは、自分の兜、鎧、剣を持たせた。
王様の武具であるのだから、それは大層良いものであったに違いない。
戦いにいく戦士たちも憧れるようなものだったかもしれない。 しかしダビデはそう感じなかった。

「なんと動きにくい!こんなんでは歩くことさえままならない!」
ダビデはそういった武具を身につけて戦うことに慣れていなかったのだ。
彼はそれらを脱ぎ去り、そして自分が一番使い慣れている杖、 川岸で見つけた滑らかな石を五つ、
そして石投げ紐を手にした。 そしてそれらをもってダビデは見事、ゴリアテに勝利したのであった。

 

A

今日の箇所から今まで何度も励まされてきた。
そんな中今日励まされたことは、自分の慣れているもので戦う、ということだ。
自分の慣れているもので、今日という日に最善を尽くす、ということだ。

巨人ゴリアテという困難が立ちはだかった時、人々が手にしたのは鎧や剣。
しかしダビデに必要だったのはそれらではなく、 今まで自分が取り扱い、慣れている杖や石投げ紐であった。

僕にも人生の道を歩む中で戦いの時がある。 その中で色んな声を聞くだろう。
外からの声、自分自身の心の中からの声。 「あなたに必要なのはあの鎧や剣だ。」

しかしそうではない時がある。 多くの場合、本当に必要なものは、これまでの歩みの中にある。
神様が用意した戦い。その戦いを僕は自分の慣れているもので戦えるのだ。

時に自分の周りを見渡すと、自分にないものに目がいくことがある。
そしてそれらがない自分は果たして戦うことができるのだろうか?そんな思いを抱くことがある。

けれど人生後ろを振り返ると、多くの勝利があったことに気づく。
主のもたらしてくださった勝利だ。
これからも、僕がもっているもの、慣れているものを通し、 神様は勝利をもたらしてくださる。

だから焦ることなく、恐れることなく、たじろぐことなく、 今日という日、ベストを尽くしていこう。
今日いう日の中に、必ず、いつの日かやってくる戦いに必要なものがあるはずだから。

 

P

愛する天のお父さん、あなたの御名を賛美します。 あなたは良い方、忠実な方。昨日も今日もとこしえに。

しかしながら、目の前に戦いが迫る時、周りを見て、 自分にはないものに目がとまってしまうことがあります。
しかし主よ、あなたは僕の慣れているものを通して、 その戦いに勝利をもたらしてくださる方です。

いつか来る戦いに必要なものは、今日という日に備えられ、培われているでしょう。
なによりもあなたが働かれるゆえに勝利があります。感謝します。
だからあなたに信頼しながら、今日という日を安心して歩んでいけますように。 イエス様の御名によって祈ります。アーメン

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