Scripture
それから、ヨブとともに七日七夜、地に座っていましたが、だれも黙ったままでした。ヨブの苦しみようがあまりひどいので、話しかけることもできなかったのです。
ヨブ記2:13 リビングバイブル訳
Observation
悪に生きず、神様に生きた男ヨブ。
彼が有名なのはこれだけじゃなかった。その地方きっての資産家でした。
しかし、彼は持っているもの全てを失いました。
持ち物だけじゃなかった。
10人いた子供たちが、皆、急死した。
一度に全てを失くしたヨブ。彼の痛みはどれほどだっただろうか。
Application
すぐに彼のことを知った友人がはるばる訪ねて来てくれた。
しかし彼らもヨブの変わり果てた姿を見て、何も言葉が出なかった。いや、何を言ったら良いのか分からなかったのだ。これだけのことが起きても「私は神をのろいません。」と断言したヨブ。
本当にのろわずにいられるのだろうか?
彼の妻が言ったように、「嘘つくな!この偽善者め」と言いたくなる。
言葉でそう言えても彼の心はどうだったのか。
友人たちは変わり果てたヨブを見た。ヨブは苦しんでいた。
彼の姿に何も言えず、七日七夜話しかけることもできずそばにいる事だけだった。でも、苦しい時に何か言って欲しい訳じゃない。実は、誰かにそばにいて欲しいだけの時がある。何か言ってもらうより、寄り添ってほしい。この心に寄り添って欲しいのだ。
ヨブの友人は彼の姿を見て、確かに何も言えなかった。
だけど、この時間が必要だった。
7日7夜、黙り続けたヨブは、実は3章に入るとついに口を動かす。
悲しみの中で、苦しみの中で、無理に何とかしようとしなくていい。その人に寄り添い、じっと一緒にいてあげられたらいい。必ず時間は書かれど、口を開く時がやってきて、動き出せる時がやってくる。
だから、苦しんでいる人、悲しんでいる人に寄り添えるものとなりたい。
Prayer
愛する天のお父さん
ヨブが苦しい時、確かに友人たちは何か大きなことができたわけじゃありません。でもヨブには、1週間が必要でした。その間に、彼に黙って寄り添った友人たちの心を見たいです。僕も同じように、苦しみ、悲しんでいる人に寄り添い続けられるものとなりたいです。あわれみの心、寄り添う心を与えてください。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン。