Topic 召命
Scripture
“そこで私は答えました。『主よ。私がどの会堂ででも、あなたの信者を牢に入れたり、むち打ったりしていたことを、彼らはよく知っています。
また、あなたの証人ステパノの血が流されたとき、私もその場にいて、それに賛成し、彼を殺した者たちの着物の番をしていたのです。』
すると、主は私に、『行きなさい。わたしはあなたを遠く、異邦人に遣わす』と言われました。」”
使徒の働き 22章19~21節
聖書 新改訳©2003新日本聖書刊行会
Observation
神様の選びは本当にすごい。
常識では考えられない人を選ぶ。
イエス様が12弟子を選出した際もそうだが、今回のパウロが選ばれたことも周りからしたら驚きである。
今まで迫害を徹底的にしてきたパウロを主は選ばれた。彼を呼び出し、遠く異邦人の地へと遣わす。
しかし、パウロだって動揺は隠せなかった。神様に向かって、「本当に自分でいいのですか?」と言わんばかりにこれまでの自分の所業を告白する。
それでも神様は、『行きなさい。わたしはあなたを遠く、異邦人に遣わす』と言われた。
Application
パウロの働きは凄まじい。
彼が記した著書はどれだけの数だろうか。そして、彼が福音を宣べ伝えた地域はどれほどだろうか。それによって福音を知った人々はどれだけいるだろうか。
このパウロの原点は、神様に呼ばれたところにある。
自分から進んでではなく、むしろ神様に呼ばれパウロはそれに応答し、生涯、命をかけて福音を宣べ伝えた。
選ばれる資格のない自分をいつも表現するパウロだが、彼の根底にはそれでも呼んでくださった神がいた。どれだけ迫害をしてきた自分がいても、そんな自分を呼ぶ神がいる。ステパノが殉教することになった理由も自分なのに、そんな自分を呼んでくださる神がいる。これがいつもパウロの原動力、力の源である。
パウロの通った道は、いつも命懸け。
これがもし、自分で選んだ道だとしたら、もしかしたらすぐに「やっぱりやめた」となるかもしれない。でも、誰かに推薦されて任されたことはそう簡単に投げ出せない。任せてくれた人がいて、推薦してくれた人がいて、紹介してくれた人がいるからだ。自分を選んでくれた人がいる。
僕自身を振り返ると、自分がこの働きに召されたのは、神様に呼んでもらえたから。神様がこんな僕を選んで、用いてくださっている。そのことに感謝し、全力で神様のために生涯をかけていきたい。本当ならそれに値しないものだし、何かに秀でているわけでもない。それでも神様は確かに、呼んでくださった。
「この町には、わたしの民が大勢いるから」
「恐れずに語り続けなさい」
(使徒の働き18章)
Prayer
愛する天の神様
今日、もう一度告白します。
「僕はあなたのものです。この生涯もあなたにささげます。あなたが自由に用い、導いてください。」イエス様の御名があがめられますように。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン