S
しかし、イエスは言われた。「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい。」彼らは言った。「わたしたちにはパン五つと魚二匹しかありません、このすべての人々のために、わたしたちが食べ物を買いに行かないかぎり。」
ルカの福音書 9:13
But he said to them,“You give them something to eat.” They said, “We have no more than five loaves and two fish—unless we are to go and buy food for all these people.”
Luke 9:13
O
ある時イエス様は12人の弟子たちを村々へと送り出した。彼らは村から村へと巡り歩きながら、福音を告げ知らせ、癒しを必要としている人々を癒した。「無学でただの漁師だった自分たちが大事な働きのために生きている!」きっと彼らはエキサイティングな思いに溢れていたことだろう。彼らは帰ってくると、イエス様に自分たちの行ったことをイエス様に話した。
しかしその後すぐ、ベトサイダという町で、彼らは信仰が試され、また練られる出来事を経験した。このベトサイダという町にイエス様がいるとわかると人々が集まってきた。しかし日が落ちてきたので、弟子たちは心配になり言った。「群衆を解散させてください。」どうやらベトサイダという町には集まった人々が泊まれる場所や十分に食べることのできる食料がなかったようだ。ここでイエス様は驚くことを弟子たちに言われた。
「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい。」
その言葉を聞いた弟子たちの反応は、「わたしたちにはパン五つと魚二匹しかありません」であった。彼らの反応は「わたしたちにはパン五つと魚二匹があります」ではなかった。
イエス様がしなさい、と言われたことに対して彼らは、自分たちの持っているもの、という現実が頭に浮かんだのだ。
A
僕にもこの弟子たちと同じ反応をしたことが何度もある。弟子たちは「これしかない」と言いながらも、それをイエス様に渡し、そして奇跡を体験した。けれど僕は捧げなかったことが幾度もある。
持ち物だけではない。僕達は今自分に見える現実によって、「私では無理です」と言ってしまうことがあるのだ。たとえたくさんの経験をしていても。たとえ神様からの声が聞こえていても。
僕の手を、僕の足を、僕の言葉を止めるものはなんだろう?その可能性としてもっとも高いのは、僕の心である。現実はどうあれ、進むか進まぬか決めるのは僕の選択だ。
2024年、神様の声に耳を澄ませながら、僕が自分に見える現実によって、その声に対して「これしかありません」と、一歩を踏み出さない選択を選ばなによう心がけよう。
P
愛する天のお父さん、あなたの御名を賛美します。あなたの声が聞こえても、導きがあっても、「これしかありません。だから自分ではないです。」のように言ってしまうことがあります。あなたに信頼し、持っているものを心から捧げられない時があることを赦してください。2024年、どうかあなたの声に耳を傾け、あなたの言われることに心を注ぎだし、持っているものを捧げられることができるように助けてください。イエス様の御名によって祈ります。アーメン